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中小企業診断士に独学で合格するために必要な教材・テキストと勉強法

近年、中小企業診断士を取得したいと考えている人が増えています。日本経済新聞でも取得したいビジネス関連資格のトップに輝いています。

一方で、取得するための平均勉強時間は1,000時間とも言われており、難関な国家資格でもあります。中小企業診断士に効率的に合格したい!できれば独学で。という方は多いのではないでしょうか?

結論からいうと中小企業診断士は独学で合格できます。実際、僕は独学で中小企業診断士に合格しました。

独学で受験される方のために、ここではオススメのテキストと勉強法をまとめておきます。 

独学で勉強を始める前に。

中小企業診断士には独学でも合格できます。予備校に通ったり、通信講座で学ぶよりもお金はかかりません。ただ、予備校や通信講座にもメリットがあります。

わからない場合、すぐに聞ける環境がある。
他の受講者の存在によりモチベーションを継続させやすい。
合格までの効率的なスケジュールを組んでもらえる。
必要十分なテキストを準備してもらえる。
試験に必要な最新の情報が手にはいる。

上記のとおり、独学は通学や通信講座に対して不利な面も多くあります。特にモチベーションの維持は難しいです。これらを自分でカバーしつつ、効率的に勉強を進めていかなければなりません。

独学にオススメの教材・テキスト【一次試験】

独学ではTACから出版されているテキスト、問題集、過去問の3つの教材を揃えます。

理由は、僕がTACの回し者だから、ではなく、TACが予備校の最大手で最も情報が充実しているからです。まずは、この3種類の教材を揃え、必要に応じて各科目教材を追加していきます。

TACスピードテキスト

大手予備校TACが出版しているテキスト。なお、TACの講座でも全く同じテキストが使われています。まずはテキストで診断士の勉強範囲や内容をおさえます。

スピード問題集

こちらもTAC出版。スピードテキストとセットで進めることで、知識が定着しているかを確認するのに役立ちます。

過去問題集

最後は過去問題集。直近5カ年の過去問と回答・解説が収録されています。

なお、問題と回答だけであれば、中小企業診断協会のHPにも掲載されていますが、解説がないと、なぜそれが正解なのかわかりにくいため買った方が良いです。

テキストと問題集、過去問はまとめて買う。

ここまで紹介した3種類のテキストは7科目分まとめて買ってしまいましょう。例年9月頃から最新のものが1科目ずつ発売されます。しかし、独学の場合、はじめにそれぞれの科目について、自分がどのくらい勉強する必要があるのかを掴み、勉強スケジュールを立てる必要があります。1年前のテキストでも十分勉強できますので、とにかく3種類(スピードテキスト、スピード問題集、過去問題集)をそろえてしまいましょう。

二次試験に向けオススメの教材・テキスト

二次試験は記述式です。一次試験のマーク式とは全く勉強法が異なります。

なお、一次試験は8月、二次試験は10月ですから、一次試験に合格してから二次試験の対策を始めても間に合いません。また、一次試験終了後に、二次試験の問題集に注文が殺到します。せっかく一次試験に合格したのに、二次試験の対策が全くできなかった、ということにならないよう、最初から二次試験を念頭に、早めに教材を買っておきます。

ふぞろいな答案分析シリーズ

 

二次試験を受験する8割以上の受験者が購入しているテキスト。絶対必読です。合格した人と不合格になった人の解答が詳細に分析されています。80分という限られた時間で書かれた合格答案はどの程度のレベルなのかを把握することができます。

二次試験合格者の頭の中にあった全知識、全ノウハウ

二つ合わせて「全知全ノウ」と呼ばれています。独学ではいわゆる「試験テクニック」を学べません。この本では「試験テクニック」を知ることができます。まず、二次試験の過去問をみて、勉強の仕方に迷った時に読むと、自分なりのテクニックが見つかるはずです。

独学で合格するための勉強法

一次試験は過去問題集から。

過去問題集とスピード問題集を比べてみるとすぐにわかりますが、レベルがかなり異なります。過去問のレベルを10とすると、スピード問題集のレベルは3くらいです。

スピード問題集で勉強してから過去問に取り掛かると、ほとんど解けなくて焦ります。

まずは、各科目過去問題集から取り掛かりましょう。その上で解けなかった問題をスピードテキストとスピード問題集で補うようにしましょう。なお、ポイントは「完璧を目指さないこと。」です。中小企業診断士の試験範囲は非常に広いです。一次試験はマーク式ですのである程度知識があれば解答できますので、まずは全科目一通り勉強することを優先させましょう。

二次試験の模試は可能な限り受ける。

模試はお金がかかりますが、可能な限り受けましょう。通学や通信教育ほどではありません。

特に二次試験は受けておくべきです。二次試験では時間内に「考えをまとめ、指定された文字数以内で解答を書く」という高度なスキルが要求されます。指定された文字数以内で、といっても短すぎてもいけません。短すぎず、長すぎず、かつ要点はしっかりとおさえる必要がありますので、実際の試験の同様の「模試」をこの訓練に使うのはとても効果的です。

一次試験と違い、二次試験は正式に回答が公表されません。各予備校から模範回答が公表されるのですが、それぞれ違う解釈がなされており、どれが正解なのかよくわかりません。全て正解とも思えます。試験の答えが一つ、ではない可能性がある。ここが中小企業診断士が難関資格と言われている理由です。

その他、自分の「できた!という感覚」と実際の点数がその感覚に近いのかを肌で感じることも大切です。もし、自分の感覚と点数が離れているのであれば、自分の書いた答えと模範解答の何が違うのかをしっかりと分析することが必要です。 

まとめ

いかがでしたでしょうか。独学はモチベーションを維持することが難しいと言われています。しかし、勉強する範囲を決め、勉強の仕方を決め、模試を受けてそれなりに点数が取れるようになると、次第に勉強が楽しくなってきます。

自分にあった勉強の仕方は人それぞれだと思いますが、もし伸び悩んでいる方に読んでいただき、試験合格に近づくヒントになれば嬉しい限りです。