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事例の中以外から根拠を探さないことが大切【中小企業診断士2次試験】

 

中小企業診断士は、資格難易度ランキングで「難易度A(難関)」に位置づけされている国家資格です。社会保険労務士行政書士と同等程度の難易度といわれています。難易度Aに位置づけされている大きな理由が2次試験(筆記試験)にあります。

 

2次試験の科目

2次試験は4科目。「総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないこと」が合格基準です。

科目 試験時間 配点
事例Ⅰ(組織・人事) 80分 100点
事例Ⅱ(マーケティング・流通) 80分 100点
事例Ⅲ(生産・技術) 80分 100点
事例Ⅳ(財務・会計) 80分 100点

 

2次試験の合格率推移

過去5年の2次試験だけでみると合格率は概ね20%です。 

  受験者数 合格者数 合格率
24年度 4,878 1,220 25.0%
25年度 4,907 910 18.5%
26年度 4,885 1,185 24.3%
27年度 4,941 944 19.1%
28年度 4,394 842 19.2%

※受験者数は欠席した科目が一つもない方(4科目受験者)の人数を記載。

 

 

2次試験の勉強方法

2次試験は記述式なのですが、その難しさは、模範解答が公表されない点にあります。

そのため試験対策が立てづらい。ただし、現在は「ふぞろいな合格答案」シリーズなど多くの分析本が出ているため、傾向はつかみやすくなっています。

 

勉強で押さえておくポイントは「事例の中以外から根拠を探さない」ことです。事例問題なので、答えは事例の中にしかありません。最初の頃にやりがちなのが、事例に書いてないことまで勝手に自分で想像を膨らませてしまうことです。あくまで「事例が全て」ということを頭に入れておきましょう。その上で診断士としてどう助言すべきかを考えることが大切です。

 

あとは過去問を解き、再現解答と比較すると、再現解答がいかに事例を引用しているかがわかってきます。

そのレベルにまで到達できればシメたもの。あとは繰り返し問題を解き、文章の「編集力」を上げていくだけです。

「編集力」のスキルを高めるための教材として「春秋」の要約があります。私も実際にやっていました。これも一人でやるのではなく、twitterで多くの方がやっていますので、自分でやってみて、他の人と何が違うのか、わかりやすい春秋の要約と自分の要約とは何が違うのかを比較すると力になります。

 

もうすぐ1次試験ですが、1次試験が終わるとすぐに2次試験がやってきます。試験は高得点を取るのが目的ではなく、合格することが目的ですので、1次試験はソコソコに2次試験対策もしっかり継続しておくことをオススメします。